自転車整備録【ブルフォンバー内径加工方法の検証】

Bicycle
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 ブルフォンバーの内径加工は禁じ手!?

PROMAX159A装着済み

 ブルフォンバーに内装ブレーキケーブル式のブレーキレバーを付けようとするとハンドルバー内径が問題になります。私が、購入したPROMAXのブレーキレバー(159A)は、仕様上は内径φ19.6~20.6mmです。

その他同様のブレーキレバーだと、、、

  • Mr Control TT レバーエアロブレーキレバー:内径φ18mm~
  • PROFILE_DESIGN 3/One Carbon TT/トライアスロン:組み合わせるハンドルAIRWING OS内径φ20.9mm/STORKER内径φ19.6mm
  • Shimano Dura-Ace BL-TT79:内径φ19.0~22.5mm

 PROFILE_DESIGNのレバーは、内径情報がありませんでしたが、どうもPROFILR_DESIGN製のハンドルと組み合わせるのが前提みたいなので、例としてブルフォンバーAIRWING OSとSTROKERの内径を掲載しました(結局φ19.6mm~?)。

 私の場合は、シフターの関係で、ハンドルバー外径は22.2mmとなります。アルミ肉厚を2mmとすれば内径18.2mmとなりPROMAXレバーは装着できないことになります。

 実は、ブレーキレバー購入前にここまで調べずに購入してしまい商品が届いてから、取り付かない「大失敗」に気付くというお粗末な状況でした。

 ちなみに、ガレージにあった骨董品のNITTO B105 400というドロップハンドルに装着してみると問題なく入りました。内径をノギスで測ると20.1mmでした(ちなみに、クランプ25.4mm/バー23.6mmでしたが、昔ってこんなスペックだったけと?マークです)。

 前置きが長くなりましたが、結局このブレーキレバーはお蔵入りする事になり、ブルフォンバーにはクランプ側に通常のブレーキレバーを装着して使っていました。

 ところが、ある日の夜に突然ひらめいて、加工できるアイデアが湧きました。しかし、、、

 なんせ、肉厚2mmを1mm削るという行為ですからね。

アイデアはこうです。
1)φ8mmの砲弾型リューターで内部を1mm程度8か所削る=薄い花びらのような形を作る。
2)φ15mm円筒型リューターで花びらを削って円形にする=内径約20mmで奥行5~10mmを加工する。
3)φ20mmのホールソーで内径20mmを仕上げながら奥行20mmまで掘り進む。
リューターの刃とホールソー

 右の写真で

  • 左:φ8mm砲弾型リューターの刃
  • 中央:φ15mm円筒型リューターの刃
  • 右:φ20mmホールソー

成功ポイント

 このアイデアでは、ホールソーの回転軸がバーの中心軸からずれれば、そのまま肉厚1mmは簡単に削り切ってしまいます。ずれ幅の許容値は、±0.5mmです。初期のリューター加工で、内径をホールソーのガイドとして使えるように加工できるかどうかで結果が決まります。

 アイデアが、捨てきれず慎重に実行しました(バーテープありの状態で)。右側はうまくいったように思えたので、そのまま左も加工し、、、

 穴をあけてしまいました。

左:上から
左:正面から

 後で確認したら右も穴が開いていました。

右:横から
右:正面から

 ここで諦める手もあったのですが、いろいろ考えて、万全の態勢で再チャレンジしました。もちろん、今度は作業台、作業姿勢、工具の使い方や加工状況の確認手順も決めてやりました。

 結果、なんとか完成と言えるものが出来たのですが、、、

再チャレンジOK品

 それでも確認すると、左右1ヵ所づつ外側に目視できる加工跡がありました。やっぱりお勧め出来る方法ではありません。

左:加工痕
右:加工痕

 本件は、たまたまリューターの刃やφ20mmのホールソーを持っていたので、技術的に可能か検証してみました。やはり手加工では厳しいです。

 みなさんは、前半にある情報で、組み合わせ可能な部品を調達して自転車を組み上げてください。

                                                                                                

 参考 今回加工した2本目のブルフォンバーは、安いものを探して下記の商品に行きつきました。

掘り出し物があるかも?!

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