自転車タイヤの規格(WOとHE)とサイズの話です。チューブ式のタイヤビード(内側の端の部分)をリムに嵌めるタイプのタイヤの話です。
規格は3種類
- W/O:Wired On
- H/E:Hocked Edge
- B/E:Beaded Edge
これらは、規格が違うので同じサイズでも互換性がない事になりますが、自転車では、W/OとH/Eが使われています。
それぞれの規格で用いられるサイズは、【タイヤ外径×タイヤ太さ】です。
「えっ」、と思われたあなたは鋭い!
タイヤ外径が同じでもタイヤ太さが違えば、タイヤの内径(=ビード径)が異なる事になります。
面倒な話が続くので、少し話を進めます。
W/Oについて
通称:
- ワイヤードオン(英国)
- クリンチャー(フランス)
同じ規格なのに、英国式とフランス式でサイズ表記方法が異なります。
サイズ表記=タイヤ外径×タイヤ太さ
- 英国式:インチ×インチ(分数式) 26×1 1/2 (ビード部直径584mm)
- フランス式:mm×記号(A/B/C) 650B(ビード部直径584mm)
再び、「えっ」、と思われたあなたは偉い!
表記に、700C×23や700×23Cとかありますよね。700×23C=タイヤ幅23mm、700×25C=タイヤ幅25mm、でもビード部直径はどちらも同じですね。
マッハSSは、自分が使っているMTBのタイヤでHE規格の26インチ タイヤ幅1.95です。オンロードも結構快適です。
H/Eにつて
通称:
- なし(米国式と言っていいと思いますが、、、)
サイズ表記=タイヤ外径×タイヤ太さ
- インチ×インチ(小数点式) 26×1.5(ビード部直径559mm)
上記の例26インチサイズのビード径をみるとW/OとH/Oでビード部直径が異なりますね。
大混乱です。
そこでETRTO(European Tyre and Rim Technical Organization)が、サイズ表記を標準化しています。
ETRTOについて
サイズ表記=タイヤ太さ×ビード部直径
- mm×mm
28-584:英式26×1 1/2
28-584:仏式650B(650×28B)
40-559:米式26×1.5
さあ、如何でしたでしょうか?
チューブ式の自転車タイヤを買う時は、
1.規格(W/O or H/E)をタイヤサイズの表記方法で(英式/仏式or米式)判断する。
2.タイヤ幅を変更する時はETRTOでビード部直径も含めてタイヤ幅を確認する。
3.フレームとの関係を確認する。
なかなか面倒ですが、上記3点を知っていれば大丈夫です!
掘り出し物があるかも?!
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