FTP：約1時間の間、疲労せずに準定常状態で維持可能な最大のパワー。パワーがFTPを超えると急速に疲労する。その一方で、FTPのすぐ下であれば、かなり長時間持続できる。
パワートレーニングバイブル p396
FTP：Functional Threshold Power の定義は、冒頭に掲載した内容ですが、実際に1時間全力で走って計測するのはかなり難儀です。パワーメーターを自転車に搭載していてレースに出ている人であれば、リアルFTPデータがあると思います。
リアルデータの無い方は、パワートレーニングバイブルp76~77で解説されている「20分走の平均脚出力の95%をFTP」と置いているのではないでしょうか？ 私もその一人です。
下のグラフは、自分のトレーニングデータから20分走のFTPを取り出したものです。
2019年10月は25日のデータですが、それ以外は各月の1週目にFTPテストを実施しています。2020年3月までは、2回/週のペースでVO2Max強化だけをスマートトレーナーでやっていました。4月以降は、VO2Max強化メニューが踏み切れなくなって練習メニューを工夫し始めました。
2019年10月初旬はFTPを設定するのに結構苦労していたので、FTPテストがまともに出来るまでに3週間かかっています。その後は、練習はきついけどメニューはなんとかこなせるし、初期数か月の10W/月のFTP上昇は出来すぎで、少々不思議に思っていました。
疑問：こんなに簡単にFTPが強化されるのか？
4月からの踏めない状況を考えると「3月まで」と「4月から」は状況が違うのではないかと考えています。
最初の5か月(2019/10~2020/3)が、自分の生理システムが持っていたレベルを引き出すのに必要な期間だったと捉えるとどうでしょうか？
つまり、強化ではなく使っていなかった部分を使えるようにしただけという解釈です。また、これを引き出すにも過負荷の原則は存在するはずなので、20分走ベースのFTP自体が、その目標値【実力より高い値】であると考えると理解がスムースです。
4月からは、「引き出す」のではなく「積み上げる」時期に入ったと言えるので、ここからが実際の強化になるという理解です。
リアルFTPデータを持つ人の間では、20分走ベースのFTP値は高めに出るというのが共通認識でもあると思いますから、そことも合致します。
20分走のFTP値とは(仮説)?!
- 現状のリアル(実力)FTP値とは異なる。
- 次に目指すべきFTP値を示唆している。
今は、このように考えて練習をしている状況ですが、やはりFTP強化は一筋縄ではいきません。まあ、地道に練習を続けることになります。
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