自営業者として、青色申告で令和3年の確定申告を無事終わらせました。青色申告では「複式簿記」で記帳していることが求められます。ここがネックで、技術系簿記素人の私には大きな壁でした。
きたみりゅうじさんの本で勉強
もともと個人事業主登録する前に、いろいろ調べる中で「きたみりゅうじ」さんの「フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました。」という本を読みました。個人事業主登録から青色申請の事や税金の事や大変役に立ちました(私の持っている本は、2018年10月20日発行です)。
会計ソフトを体験してみる
複式簿記に関してまずは、会計ソフトの「弥生」さんの無料体験で会計ソフトの使い方を体験させて頂きました。チュートリアルビデオもあって、使い方は大体把握出来ました。まだ、会計ソフトを触ったことが無い方は、どんなものか見ておくことをお勧めします。
複式簿記を作ってみる
データ入力が出来ても意味が分からなければダメなので自分で複式簿記を作ってみる事にしました。簡易簿記との違いを見ながら理解を進めていきました。
注意:あくまでも素人なので、参考になる部分のみを自己責任でご活用ください!
簡易簿記:お金の出入りを見える化する記帳
複式簿記:お金を5つの要素で意味づけして事業を見える化する記帳
複式簿記の5要素は、資産/費用/負債/資本/収益でこれらを借方と貸方に分けて一対として「ひとつひとつのお金」に割り当てることで事業を見える化していきます。
仕訳をやってみる
5要素を「借方と貸方一対」にしてお金に割り付ける作業が、「仕訳」です。この作業が出来れば、まずは一つ山を越えられることになります。ポイントは、5要素毎に増加/減少する場合で借方なのか貸方なのかが予め決められている点です。
総勘定元帳をイメージしてみる
実際には、5要素にはそれぞれ勘定科目という小項目が設定されます。これが具体的な管理項目になります。費目(ひとつひとつのお金)を一つの表にまとめ上げると総勘定元帳が出来上がります。
勘定科目ごとにデータをまとめれば、例えば「現在【現金】がいくらあるか」が抽出できます。
最終目的は決算書
そして1年分を5要素毎にまとめると決算書(貸借対照表、損益計算書)ができあがり、めでたく青色申告を行うために必要なデータが完成します。
事業主借と事業主貸
この費目は、青色申告で単独で出てきます。
・事業主借(事業主が自分のお金を事業に貸し付けた):5要素では負債に近い?
・事業主貸(事業主が事業費用から自分の生活費を借り出した):5要素では費用に近い?
実は、青色申告するまでこの費目が単独で存在する事を知りませんでしたが、自分の預金口座と事業を紐づけするときに事業主借を使いました。当然その後は、この口座から引き出す生活費は全て事業主貸で処理しました。
この紐づけが正しいやり方かは分かりませんが、論理的には大丈夫ではないかと思っています。
結局、令和3年どうしたか
Excel表形式で総勘定元帳を作って対応しました。
複雑な仕訳もなく、費目数も100件には程遠い内容でしたのでExcel形式で十分対応できました。勘定科目はセルのプルダウンメニューに入れ込んで、集計はオートフィルターを使って半手動で集計しました。
意外に簡単に出来ましたが、ここに至るまでの勉強や調べ物には結構時間が掛かっています。
会計ソフト
複雑な仕訳、膨大なデータ量、各種帳票類の作成が必須の方は、会計ソフトを導入した方がいいと思います。逆に私みたいなケースでは、自分で表計算ソフトで作ることが可能です。
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