正指導員受験【滑走プルークの展開失敗の理由】

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違和感は天からのメッセージ

 得意のはずの「滑走プルークからの基礎パラレルターンへの展開」で失敗した理由は、ローテーションから脱却するための特訓にあります。常に捻ることを念頭に滑り込んで、体に捻りが刷り込まれると捻らない滑りに「違和感」を覚えるようになりました。これは、矯正の成果とも言えますが、この意味をしっかり解釈しないとせっかくの「天からのメッセージ」を掴み損なってしまいます。

滑走プルークの展開とは

 滑走プルークの展開は、外足の捉えを強めて外足をカービングさせる事からスタートして、内足の変化見せながら最後はパラレルスタンスの基礎パラレルターンにもっていきます。

 プルークスタンスでは、基本的な外足の捻りは出来ているので捉えを強めていくだけ基本の演技は成立します。内足は、フラット(内膝はロックして返さない)→同側エッジング(内膝のロックを解除して膝を緩める)→同調エッジング(内膝を明確に返す)→パラレルスタンスの同調エッジングと変化していきます。

スルーされた違和感

 プルークスタンスでは、外足も内足も捻る操作はしなくてよくて、外足にしっかり乗り込んで、内膝のコントロールで内足のエッジングを演技すれば問題は出ません。しかし、ローテーションで滑っていた時期に完成していた滑走プルークの展開の感覚と捻りをしみ込ませた後で行う滑走プルークの展開の感覚は異なります。この差が「違和感」として感じられたのは、検定前日の時でした。

 この時点で、この違和感を正しく解釈していればよかったのですが、その余裕は無く「あれ、なんだろう?」と思うだけでローテーションの最終調整に時間を使っていました。

天罰か?今まで一度もやらなかった内足の引き寄せ

 この違和感の意味を正しく理解したのは、滑走プルークの展開が不合格だった結果を見た後でした。検定演技中にもこの違和感を感じて内足を軽く捻ってスキーのテールを少し外足に寄せてしまいました。この時点で検定の演技としてはアウトです。自分が犯した決定的なミスをこの時点で理解できなかったのは、ローテーション克服という強い思いが、平常心または理性を失わせてた結果でした。

参考:「資格検定受験者のために2021」のページ48から検定実技種目の解説がされており、検定員の観点が書かれているので来年受験を検討している方は読み込んでおきましょう。

ギリギリまで拘るのは愚行

 前日に感じた違和感をしっかり理解して、演技に望まなった自分に後悔しても後の祭りです。それだけローテーションの呪縛が強かったという事でもあります。この様な愚行を、絶対に犯してはいけません。基本技術の矯正は、遅くても検定2週間前に完了させるべきです。そうしないと過去に出来ていた事が、新しい自分で再現できるかの確認時間と新たな自分での調整時間を失って「失敗演技」をやらかしてしまう危険を内包してしまいます。

過ぎたるは猶及ばざるが如し

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